行政書士試験:ネットで書かれている『1ヶ月半の勉強で合格した』は本当か?

資格・勉強関連

これから行政書士の資格を取とうと考えている人もいるでしょう。インターネットを使って情報を調べていると「知識ゼロから1ヶ月半で合格した勉強方法…」

こんなタイトルを見た人は、1ヶ月半で取れるなら簡単な資格なんだ!と思ってしまうかも知れませんよね。だが、こんな軽い気持ちで行政書士に挑戦すると痛い目に合ってしまうかも…

ましてや、法律の勉強もしたことがない初学者が、行政書士に1ヶ月半で合格するのは極めて困難と思った方がいいです。

いきなり、夢を壊すようなことを言いますが、これが現実です。ただ一部の受験生なら1か月半でも合格できる可能性はあるのかなと思います。それは司法試験受験生や丸一日、勉強に費やす時間がある人なら可能です。

それでも試験まで1ヶ月半しか時間がないとなれば、上記で挙げた人たちでも100人中数える程度しかいないと思います。

今回は、1か月半の勉強で合格した真実ついて書いていきます。

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初学者が勉強期間「1ヶ月半」を信じてはいけない


これから行政書士に目指そうと考えている人は、試験を簡単だと思ってはいけません。

数年前の資格ブームで、行政書士が脚光を浴び資格ランキングトップになりました。その時と比べて下火にはなったが、今でも目指している人は多いです。

また、受験資格がない行政書士は、試験に誰でも受験できることも受験者数が多い理由です。ちなみに令和2年の行政書士試験と司法書士試験の受験者数を比べてみると。

行政書士司法書士
54,847人14,431人

どうでしょう。4倍近く違ってきます。行政書士試験の合格率は、10%程度なので100人受けたら10人しか受からない試験です。そんな試験が、簡単なわけがありませんよね。ましてや、1ヶ月半の勉強時間で合格できるなんて簡単に思わないことです。

行政書士試験に1ヶ月半で合格が不可能な2つの理由を紹介


ではなぜ、1ヶ月半では合格が無理なのか?その理由は2つあります。

  • 勉強量に対して明らかに時間が足らない
  • 平均勉強時間が800時間

どっちも時間に関する結論です。以下で説明します。

勉強する量に対して明らかに時間が足らない

行政書士の科目は憲法、行政法、民法、会社法、基礎法学、一般知識の6科目です。テキストの量なら、800ページ以上にもなります。それに過去問のような問題集も合わせると倍の1600ページにもなります。※ページ数はWセミナー合格革命シリーズを元にしています。

テキストを細部まで読むにも1週間は掛かりますし、そこに問題集を解く場合…テキストを行ったり来たり確認しながら進めていくのでもっと時間が掛かります。それも1回だけで覚えるのはほぼ不可能なので、何度も繰り返すことになります。

実際に勉強する教材はこれだけではありません。条文を読むための六法や判例を覚えるための判例集が必要になる場合も。直前期には、模試だって行うかもしれませんよね。勉強量に対して1ヶ月半という時間は、明らかに短すぎるということです。

平均勉強時間が800時間!1日18時間の勉強が必要

行政書士に合格するためには、初学者が必要な勉強時間は平均800時間程度と言われています。これは、あくまでも目安です。

合格となる、1ヶ月半の総時間を出してみたいと思います。

45日×24H=1,080H


1ヶ月半の総時間1,080時間になります。

これに寝る時間を引いていきます。寝る時間は6時間。

1,080H-(45日×6H)=810H

そうすると、だいたい目安となる800時間と同じぐらいになりました。

しかし、この計算には食事やお風呂の時間は入れていません。1日の勉強時間にすると毎日18時間…これを毎日勉強しなければいけません。これを聞いた人はできますか?私は確実にできません。平日は仕事もありますし、食事だって1食ぐらいはゆっくり取りたいと思います。

まして、こんな勉強時間では心が病んでしまって続きません。これからも分かるように、1ヶ月半というあまりにも短い期間で、合格は極めて難しいと思います。

最低でも半年の期間は必要になる

初学者が本気で勉強し行政書士に合格するためには、最低でも6ヶ月(半年)は必要かと思います。実際に、多くの講座が平均期間180日か6か月とうたっていますよね。休日や仕事後のフリーな時間も勉強に費やして、最短で6ヶ月です。

それでも、ギリギリ厳しいですね。1日の勉強時間を出してみると厳しいさが分かります。平気時間800÷6ヶ月の日数で1日の平均の勉強時間が出ます。

800H÷180日=4.444444…H

1日の平均勉強時間は4時間半です。それも試験日まで1日も休まず毎日4時間半勉強して、やっと目安の800時間にたどり着きます。

あくまでも目安になりますが、結構厳しいと思いませんか。自分の1日の行動を考えてみてください。その中に4時間半の勉強を組み込むことは可能ですか?

考えただけでも、行政書士に合格するのがどれだけ大変なのか分かったと思います。それでも、やる気と努力と効率化した勉強ができれば、半年で十分に合格することは可能です。

1ヶ月半で合格できる人もいる!それは司法試験の勉強者

1ヶ月半で合格するには不可能と言いましたが、例外があり一部の受験生なら合格できてしまう人もいます。それは、司法試験に挑戦している人は、1ヶ月半でも十分合格できるだけの力があります。

なぜかというと

司法試験の科目に、基礎法学と一般知識を除いた憲法、行政法、民法、商法・会社法の科目が入ってるからです。

司法試験は、どの科目を取っても行政書士より深く勉強しているので、合格レベルに達している人も少なくありません。ですの、司法試験の科目に入っていない、基礎法学と一般知識だけを勉強すれば、十分に1ヶ月半で合格できます。

私が知っている同業者の先輩には、司法試験を目指していたという人も結構います。司法試験は、最高クラスの試験なので途中で挫折してしまう人も多く何かしら資格を取っておこうと考え、行政書士を目指す人もいるのです。

まとめ


行政書士の試験に「1ヶ月半で合格できた」という真実について詳しく書きました。

私は、初学者が行政書士に合格するのに1ヶ月半という短い期間では明らかに時間が足らず極めて合格は難しいという結論になります。

行政書士も国家資格であり、ここ数年で難化傾向にあるのも事実です。合格率10の資格に合格するためにはそれ相当の時間が必要になります。なので、行政書士試験に「簡単に合格できるかも?」などと甘い考えはやめた方がいいです。

継続した努力と勉強ができれば、半年で十分に合格できる資格です。半年間我慢して新たな道が開けるなら、行政書士の資格は十分に挑戦してみる価値があるのではないでしょうか。

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石塚昌克
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