いきなりですが、知っていましたか?
行政書士って、3科目だけ勉強すれば合格できる試験っていうのを…法律科目の行政法と民法+一般知識だけを勉強して合格できちゃうんですよ。
びっくりしませんでしたか!実際に、そのやり方で行政書士に合格した人にあったことがあります。
ただ、その方は初学者ではなく、司法書士試験に合格しすでに司法書士として開業している人です。
法律初学者が、行政書士試験に行政法と民法と一般知識だけで望むことはおすすめできません。
今回は、なぜ『行政法と民法と一般知識だけの勉強がおすすめできない』理由を詳しく解説していきます。
行政書士試験は2科目+一般知識だけで合格できる
先ほども言いましたが、行政書士試験は、行政法と民法の法律2科目+一般知識だけの勉強で合格は可能です。
うまくいけば、少ない勉強量と短期間で合格できます。
行政書士の合格基準は?
行政書士の試験は、全体の6割の点数を取れば合格できるのです。300点満点なので、最低180点を取れば晴れて合格です。
しかし、行政書士試験には足きりがあるので、一般知識の科目で必ず最低でも24点は取らなければ、不合格になってしまいます。
なぜ、法律2科目+一般知識だけで合格できるのか
なぜ、法律2科目+一般知識だけで合格できるのか分析していきます。
行政という名が付く試験なので、当然に行政法がメインの試験になります。そして、行政法だけで全体の4割近く稼ぐことができる試験なのです。
民法は、全体の2割出題されます。
えっ?と思ったのでは。おいおい、行政書士は全体の6割で合格って言ったじゃん。そうなんです。行政書士試験は、行政法と民法だけで合格点を越えてしまう…他の科目をないがしろにした試験なのです。
ちなみに、行政法が112点、民法が76点の計188点を2科目だけで稼ぐことができます。
なぜ一般知識の科目があるのか?
ここまで読んで、他の科目と一般知識っていらくね。って思ったのでは。
私もぶっちゃけそう思います。
では、なぜ他の科目があるのか分かりますか。少し考えてみてくださいね。
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答えはわかりましたか。
それは、簡単に行政書士に受からせないためです。たぶんこれが試験側の本音だと思います。他にもいろいろな理由があると思いますが、これが大方の予想かなと私は思っています。
だってそう思いませんか。もっと勉強してほしければ、法律科目の割合を増やせばいいだけです。
一般知識という抽象的な科目を入れることによって、多くの受験生が不合格になっているのです。
初学者が、2科目+一般知識だけの勉強で望むのは危険
初学者が、この3科目だけを勉強し試験に望むことは、現実やめておいた方がいいでしょう。
なぜならリスクが高いからです。法律を勉強したことがある経験者であっても、行政法と民法を完璧に取るのは至難のワザです。
特に、試験問題に記述式があります。記述式は、問題文を読んで自分の見解を40字でまとめて書く問題です。
これは、完璧に書けたとしても、模範解答通りに書くことはほぼ不可能です。
また詳細な採点方法が公表されておらず、受験生が完璧に書けたと思っても点数が取れていない場合もあり、点数の予想が付けにくいという難があります。
記述式は、行政法と民法から計60点分が出題されます。
記述式の点数も2科目の合計に含まれているので、合計188点から60点分を引いたら128点になるので、合格点の180点からほど遠くなってしまいます。
このような理由から3科目だけで挑戦することはリスクが高すぎるのです。
法律系勉強経験者だけが、2科目+一般知識だけでも挑戦可能
司法試験経験者や司法書士資格取得者などの法律系勉強経験者なら、この2科目+一般知識だけの勉強でも合格することはできると思います。
他の科目の憲法、会社法は、法律系の勉強経験者なら勉強していなくても点数が取れますので、3科目だけを勉強すれば合格までたどり着ける確率が高くなります。
まして、司法試験を目指していた受験生なら、一般知識を勉強するだけで十分合格できます。
司法試験の勉強科目は、行政書士の勉強科目憲法、行政法、民法、会社法と重ねっているからです。ちなみに、司法書士試験は、憲法、民法、会社法が重なっています。
初学者は全科目を勉強するオールラウンド向き
行政書士試験が初めての法律勉強なら、全科目をまんべんなく勉強することをおすすめします。
行政法と民法と一般知識だけの勉強では、不合格になるリスクが高いのをお伝えしました。
行政法と民法で、思うような点数が取れなかったら不合格まっしぐらですよね。
もし、他の科目でも点数が取れれば、不合格のリスクも低くなり必然的に合格率も高くなります。
全科目を勉強する理由は、法律家の第一歩だから
上記以外にも、全科目を勉強するメリットがあります。弁護士のような法律家まではいかなくても、行政書士も法律を使った専門家です。
会社法は、実務で必要になりますし、憲法は、法律を勉強する基礎的な役割をしています。また、法律家を目指す第一歩にもなります。
なので、行政法と民法だけの勉強では、法律を学んだということは到底言えないでしょう。
まとめ
行政書士の試験は、行政法と民法と一般知識だけを勉強すれば、合格できることが分かったと思います。
一般知識がある理由も分かったと思います。それは、多くの受験生を合格させないためにです
法律系の勉強経験者なら、この3科目だけでもいいですが…法律を勉強したことがない人は、おすすめできないことも分かったと思います。
1つは、不合格になるリスクが高いことと、実務家として他の法律を勉強しておくことも大切になるからです。
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