一般知識で1番怖いのは、足切り(24点以下)になってしまうことです。足切りになった時点で、今まで勉強したことがすべて水の泡となってしまい不合格です。
そうならない為にも、一般知識を勉強することは重要です。
それでも、多くの受験生は一般知識の勉強をおろそかにしています。
なぜなら勉強方法に悩んでいるから。
勉強しても意味がない。何を勉強すればいいの。範囲が広すぎて…。
私も合格した年以外は、文章理解の問題を解くぐらいで、対策という対策をしていませんでした。結果、3回目の試験で見事に足切りあってしまい、茫然と天井を見上げてうなだれてしまいました。
なぜ一般知識の勉強をおろそかにしてしまうのか・・・一般知識が、行政書士の試験に必要なものなのか?と疑問に思ってしまうからではないでしょうか。
私も受験時代はそう思っていました。しかし、開業し一般知識の勉強で得た知識は大いに必要なことが分かりました。それは、お客さんとのコミュニケーションをするために必要だったのです。
このように、一般知識の必要性が分れば勉強にも身が入り、モチベーションアップするはずです。
今回は、一般知識の必要性と勉強の進め方について書いていきます。
一般知識は行政書士として必要な能力を養う科目です
行政書士試験で問われている一般知識は、社会人と専門家の両方の知識を要する範囲になっています。政治・経済・社会と文書理解で社会人としての適用能力を試し、情報通信関連(個人情報関連含)では専門家としてのお客様の安全を図るための能力を試しています。
これから行政書士になる受験生は、その意味は分からないかもしれませんが、開業すると一般知識の必要性が分かります。
開業すると多くの社会情報を仕入れる必要があります。そのときに政治・経済・社会の基礎知識は必須になってきます。
たとえば、日本の内閣総理大臣の選任方法?任期は?ちなみに任期ありません、総辞職を持って・・・など
そして、直接お客さんと内閣総理大臣の任期について話をする機会は稀でしょうが、内閣総理大臣の変更などは、話題にする機会があります。
お客さんは、内閣総理大臣が変わって自分の事業の景気が変わるのか気になる人もいます。その時に、政治から経済の話ができれば、知識が豊富な行政書士だなと信用される可能性だってあります。
このように、一般知識は行政書士としての必要な能力を養うための科目なのです。
一般知識の勉強の進め方を紹介
ここまで、一般知識の必要性が分かったと思います。
ここからは、勉強方法について解説します。
一般知識の勉強方法は、基本的にはテキストに載っている範囲と過去問を使った勉強を中心的に進めていきます。
ただし、個人情報関連は条文読込と文章理解では公務員試験用の問題集(文章理解)で対処していきます。

政治・経済・社会は「テキストの内容」から必ず出題されている。
政治・経済・社会については毎年といっていいほど、必ずテキストの内容から数問は出題されます。すべての問題を取ろうとは思わず、テキストに載っている内容の問題を狙うつもりで勉強しておくことが重要です。
受験生はテキストを疎かにする人が多くいます。相談されよく聞くのが「センター試験用の政治・経済・社会の参考書を買って勉強をしています」など。
しかし、その勉強方法は無駄な出費と必要のない時間を勉強に費やしているだけになります。
「なぜ行政書士専門のテキストがあるのか」よく考えてみるべきです。センター試験用の内容は、あくまでもセンター試験に合格するために作られたものになっています。行政書士専門のテキストは、行政書士試験に合格させるためだけに作られています。
行政書士のテキストに載っていない内容が出題されたとしても気にすることはありません。それは、捨て問と考えましょう。
それなのに、多くの受験生は間違った情報を鵜呑みにし間違った勉強をしています。
過去に出題された問題はまるっきり同じように出ませんが、形式を変えて同じ内容の問題が出題されることがよくあります。
例えば、5肢択一で出題された内容が、次年度では個数問題で出題されたり、またADR(裁判外紛争解決)の内容から派生した認定行政書士にまつわる問題などです。
情報通信関係は、条文の読み込みが大切です。
情報通信は、IT用語関係が出題されやすい傾向があります。過去問に出題された用語とテキストを中心に確認しておけば問題ありません。
次に、保護法関連の法律問題です。
- 個人情報保護法
- 行政機関情報保護法
- 情報公開法
- 公文書管理法
など、上記に挙げた法律問題が出題される傾向があり、条文の読み込みと過去問の分析で対応できるので中心に進めていきましょう。
また年度によってその年に流行った法律関係が出たりします。
例えば、公職選挙法などが例です。
ただし、流行の法律問題は勉強範囲に入れる必要ありません。そのような問題は、出題されるか本試験になってみないと分かりませんし勉強に費やすだけ無駄な時間になってしまうので、気に留めておく程度で十分です。
早いうちから始めることが文書理解を解くコツ
文章理解は、著作権の問題によって過去問題集に載ってない場合があります。
しかし、文章理解は点数が取りやすいので、最低でも3問中2問は確保したいところです。
問題形式は、「内容の要旨把握」「並び替え」「空欄補充」になっていることが多いですね。
問題の傾向としては、簡単に内容が把握できるものから、長文で読むのに時間が掛かるものまで多義にわたっています。
対策として、勉強開始時の早い段階で公務員の問題集(文章理解)を買って1日数問ずつを解き慣れていくのがいいでしょう。
なぜ早い段階で勉強を開始するのかと言いますと、文章理解の能力を高めるには一夜づけできないからです。
文章を読み解く能力が上がることで、テキストの内容や問題文の問われている内容の把握などに役立ってきます。
文章理解に慣れることは、勉強する上で基礎になりますので、早い段階から勉強を始めるといいでしょう。
まとめ
一般知識の勉強は、行政書士として開業後に必要な能力を養うための科目です。
例えば、お客さんの所に行き、いきなり仕事の話してしまうと嫌がれる場合があり、繋ぎとして現在起きている社会ニュース(話題)などの世間話をするときがあります。
このように、日々の話題をキャッチする能力を身につけるために、政治・経済・社会の基礎知識が必要になってきます。
勉強の進め方として、テキストに載っている範囲と過去問を中心に勉強を進めていき、個人情報関連は条文読込と文章理解は公務員用試験の問題集で勉強をしていきます。
一般知識の勉強を無駄と思わず、勉強に励んでください。
今回はこれで以上です。
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