合格後、開業するか悩む!「行政書士の真実」イシマサの開業したときの体験を紹介します

開業・実務関連

資格を取った直後は、われを忘れて喜んだのではないでしょうか。それでも、数日経つとそのこともすっかり忘れて、現実に引き戻されたりしませんか。

私は、そうでした。「さて、この後どうしようか」という現実問題が浮かび上がってきました。開業を目標にしていたのに、いざ開業をすることの不安が込み上げてきたのです。

本当に行政書士で生活できるのか。開業といっても何すればいいだろう。実務はどうするのか。などなど。

今現在、行政書士で開業して大丈夫かと言われたら…はっきりと大丈夫ですと答えます。

現在、金なし、経験なし、コネなしで3年目を突入した現役の行政書士が伝えます。

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行政書士の資格に合格したけど…開業に踏み出せない理由とは

行政書士に合格したけど、開業に踏む出せない理由はなんでしょうか。「行政書士で本当に生活できるのか?食べて行けるのか?」他にも、細かい理由はあると思いますが、開業に踏み出せない合格者はこれに尽きるのではないでしょうか。

開業して本当に生活していけるのか?当時33歳嫁あり、子2人ありで行政書士開業

他の行政書士さんは分かりませんが。私の開業体験をお話します。そうすれば、少しは開業に対する現実が分かるのではないでしょうか。

その前に、「私のスペック」を簡単に伝えておきます。似た境遇の方がいましたら参考にしていただけたらと思います。

スペック】
年齢:36歳※2018年現在
開業年:33歳
合格年:29歳※4回目の挑戦で合格
家族構成:嫁あり、幼稚園児2人※開業時
開業時貯金:約30万円(行政書士登録費除)
人脈:なし
実務経験:なし
開業時:自宅一室
開業する前の年収300~400万円

こんなものでしょうか。開業して3年目になりますが、実際、よくこんな状態で開業したと今では思います。

それでも、なんとか廃業せずに今まで生活できています。

行政書士で開業したら、開業本と現実は全く違う

スペックを見てもらうと分かる通り、合格後から開業までの4年の空白があります。この間は、開業資金を貯める名目で働いていましたが、実際には開業するか悩んでおり、どうしても、開業する決意ができないでいました。

しかし、先輩の土地家屋調査士さんと友人のすすめで、開業する決心が付き開業に至りました。

では、開業当初の話をしましょう。

よく開業本とかを読むと…

  • 事業計画を立てるべき
  • 融資を受けて金銭的な余裕を持つべき
  • 外注して事務所HPを立ち上げるべき
  • 経験積むために、値引きして受注するべき
  • 他の事務所にお願いして無償で経験を積むべき

など書かれていることがあります。

今思うと…こんなことをやる人はいるのか…実際、開業本を読んでいたが、私は開業日から何をしていけばいいか分からないことだらけでした。世間との時間軸のずれにより戸惑う日々、ポツンと一人だけ取り残されていく感覚です。

それに、開業という淡い夢を見ていたのも事実です。開業すれば、どうにかなると勝手に思いこんでいたのです。何も分からないビジネスのど新人が、事業計画なんか立てられるわけもありませんし、融資なんか怖くてとてもとても。

ましてや、売上をあげないと生活できないことの感覚すらできない始末です。そんな状態が続き…貯金もどんどん減って焦りまくったのを覚えています。

行政書士の兼業。いやいや、4足のわらじで生活費を稼ぐ現実

こんな状態であっても、私は一家の大黒柱です。生活費を稼がないと、家族を養っていけないのが現実です。開業し半年後にはアルバイトを始めました。

  • 週4で朝5時~9時まで24時間スーパー
  • 週2~3で昼間3時間程度の配達
  • 月2回のポスティング

この3つのアルバイトと行政書士の活動していました。計4足のわらじですね。嘘はつきたくありませんのでありのままを書きましたが、行政書士で開業する現実はそんなに甘くないということを伝えます。

開業して3年目ですが、現在ポスティングは辞めて、近々昼間の配達を辞める予定です。今後は、朝のアルバイトと行政書士の兼業になりそうです。このように、徐々ではあるが、行政書士で仕事が入るようになり専業に近づいています。

「追記」

現在は、行政書士1本の専業になっています。

初仕事は書庫証明でも、初仕事に感じられなかった

次に最初の仕事はどうやってきたのか気になりますよね。また、どうやって仕事を取っているのだろうと聞きたいことはたくさんあると思います。

最初の仕事は、開業して1か月ぐらいできました。知人からです。学生時代の友人が中古車を買いたいというので、その車庫証明手続きです。単価3,000円です。

私の実家は車関係の仕事をしています。友人はうちの実家から中古車を見つけて購入しました。当然、実家は車庫証明の書類はお手の物。私は、できた書類をもって警察署に届けるだけの誰でもできるようなお使いをしてきました。

果たしてこれが仕事と呼べるのかという内容の業務です。書庫証明手続きをバカにしているつもりはありません、もちろんちゃんとした行政書士業務の1です。

初業務は、お客さんと打合せして書類を作成し、役所に申請手続きしにいくのが仕事だと思っていたので拍子抜けしまっただけです。

行政書士で開業して自分の足と努力で取った仕事は「チラシポスティング」から

そんなかんだで、最初の仕事は自分の足と努力で取った仕事ではないので、今でも初業務だと思っていません。

では、自分の足と努力で取った初業務をお伝えします。それは公正証書遺言の作成サポート業務です。どうやって来たのかというと、近隣の住宅にチラシのポスティングからです。えっ!ポスティングと思った方もいるのでは。

  • 他の士業から紹介
  • ネット(HP)
  • 知り合いからの紹介


などではなく、泥臭いポスティング営業です。

携帯がなり、相続の相談あるというのでそのお客さんのご自宅に訪問しました。今でも覚えているのですが、めちゃくちゃ緊張しながらお客さんのところにいったのを覚えています。

行政書士の初相談はかなり緊張

初相談にビビっていました。内容もよくある普通の相談だと思いますけど、経験がない私にはかなりヘビーなものでした。

基本的にお客さんはいっぱい話したがります。話の内容が、あっちにもこっちにも飛びひたすら話しまくってきます。初相談のときは、相続、遺産、遺言、遺留分、介護、福祉、年金などかなり内容が飛びまくっていました。

さらにお客様は昔の戸籍関係や何らかの書類を確認してくれと迫ってこられ…。戸籍なんか見たこともなかったのでこれもかなり焦りました。

お客さんは悩みがあるのでどうにかして解決したいと思っているのです。だから、行政書士みたいな専門家を頼ってくるのであって、なんでも、聞いてくることは当たり前のことですよね。

それが終わると聞くだけ聞いた後に、専門家としても解決策が練りださないといけない現実が待っています。

今なら「勉強不足なので、持ち帰って後日返答します。少々お待ちください」と伝えればよかったのですが、当時は焦って曖昧な返答した記憶があります

初相談をうまく切り抜ける方法

これを読んで、これから開業する人は不安になると思います。なので、切り抜け方を教えます。この方法を使えば大丈夫です。

お客さんの相談が始まる前に「私は開業して、まだ1年目の新米です」と先にこちらから暴露してしまうのです。

そんなことをしたら、専門家として恥では?と思うかもしれませんがそんなことはありません。質問に曖昧なことを伝える方がよっぽどダメな専門家です。ですので、恥ずかしがらずに、今現在の状況をお客さんに切実に伝えることも大切です。

『私は開業して、まだ1年目』を伝えるメリット

では、伝えることによってどんなメリットがあるのか。以下で紹介します。

  • 相談内容をゆっくり説明してくれるので、整理しやすくなる
  • 勉強不足と言って、切り抜けられる
  • お客さんも妥協してくれる

新人ということを考慮してくれ、お客さん自身が配慮してくれるようになります。要は、専門家というハードルを下げるということです。

お客さんからしたら、専門家はなんでも解決してくれるスーパーな人と思っています。実際は、そんなことはないのですけどね…

さきに自分の弱みを見せ親近感を持たせると、お客さんも柔らかい物腰になり初相談もスムーズに進めることができます。

ただし、適当に切りぬけていいという意味ではありません。相談内容を全力で聞いて、誠心誠意をもって対応しなければダメですよ。

どんな人でも、初めてのことをできないのが当たり前です。経験不足でも、誠心誠意をもって望めばお客さんもそれに気付いてくれます。

この人に頼めば大丈夫って思ってくれるように、努力することが大切です。

初業務は、書籍?スマホ?で調べる。いえいえ、役所に聞くのが1番

初相談後、いろいろ話した結果、遺言書が一番という結論になり、公正証書遺言を作成することになりました。

この時は、相談できる人もいなかったので、ネットや書籍で調べて手続きを進めましたが、もっと簡単で分かりやすい方法は、その業務に関わる役所に直接聞いてしまうのが1番です。

行政書士の仕事は、基本的に役所と関わる業務です。直接、問い合わせることで手続きの進め方を教えてもらえたり、場所によっては手引きやパンフレットを貰えたりもします。

公正証書遺言なら担当役所は公証役場になり、問い合わせると下記のようなパンフレットを送ってくれますよ。


※送ってくれるかは、各公証役場によると思います。各自、確認してみてください。

公証役場なら、公証人という人が契約書や遺言書を公正証書で作成してくれるので、こちらが作った案文に問題があればアドバイスしてもらえるので、失敗するケースが少なくなります。

このように、すべての業務ではありませんが、行政書士の仕事はある程度役所が関わってきますので、未経験でも慎重に進めていけばこなせる種類もあります。

初業務後の営業活動は。どんなことをして仕事を取っていったのか

次に初業務後の営業活動について話します。

はっきり言って決まった営業活動はありません。期待していた人はすいません。私がこれまでに行った営業活動を挙げます。

  • ポスティング兼あいさつ
  • 新聞折り込み
  • 商工会に入会
  • ブログ(SNS)
  • 事務所ホームページ作成
  • 事務所看板
  • 開業あいさつ
  • 飛び込み営業
  • バイト先で営業
  • 疎遠になっていた知人たちと会う
  • 地元のスーパーにチラシ設置

どの方法が1番効果があったかはありません。ただ、すぐに結果が出ることもあれば、出ないこともあります。結果に出ないことのほうが多いかもしれません。

しかし、1年前に巻いたチラシで相談が来たり新聞折り込み後すぐに相談があったり結果はまちまちです。

それに、知人に開業していることを覚えてもらうことも重要です。相続などがあれば、必ず知っている人を頼りに相談してきてくれます。

このように、やれることはやり『ここで行政書士を開業しています』という、アピールしていくのが大切です。

たくさんの種を巻いて、忘れたころに花が咲く感じです。現実、開業した年に比べて1年目より2年目と3年目と徐々ではありますが、確実に仕事の量も増えていっています。

成功するかしないか我慢比べ

行政書士で食べていけるかは、我慢比べだと私は思っています。開業当初は、1件の仕事を取るのも大変です。数か月は無収入に近いと思ってください。なので、生活費なんてどんどんに無くなります。

生活費を稼ぐために、副業をしてでも軌道に乗るまで頑張るか、逆に踏ん張れなくて、廃業するかのどちらかになると思います。

行政書士で食べていけるようになるには、歯をくいしばってでも頑張れるかに掛かっています。だから、我慢比べということです。

まとめ

行政書士開業の現実は少し分かったのではないでしょうか。開業して食べてくことは、それなりの覚悟がないと厳しいことが分かったと思います。

1年頑張れば、2年目はどんどん仕事が入ってきて食べていけると思っていたなら、その考えは改めた方がいいです。

ただ、行政書士の仕事は長く続ければ続けた分だけ成功できると思います。

名前がどんどん1人歩きしていくので、我慢して営業努力を続けていれば自然と仕事は増えていきます。

結果、スローペースだが、行政書士は開業しても食べていけるということになります。

これを読んで、やっぱり厳しいから辞めようと思うのもいいでしょう。逆に、自分はどうしても行政書士で成功したいと思えば開業の道を選べばいいと思います。

道は無数にあり決まった道ありません、ただ、この記事を読んで少しでも参考になれば嬉しいです。

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石塚昌克
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