行政書士試験「民法の勉強方法」を紹介します。コツとポイントは図と早期開始が鍵

民法の勉強法

民法を勉強する際、「リアルな現実をイメージする」のが理想ですが、そう簡単に同じような状況を経験できるものでもありません。

私が民法を勉強していた時は、問題文を読みつつあーだこーだ言いながら図を書き解いていました。

最初は、図を書くのに時間が掛かり面倒だなと思っていたのですが、どんどん解いていくうちに、難解な長文問題にも対応できるようになり、また記述式の対応ができるようになりました。

そんな民法は試験の中で、行政法に継ぐウェイトを占めています。

どのぐらいのウェイトなのかというと行政法と民法だけで法令科目の足切り点数を超えてしまうぐらい・・・民法は非常に重要な科目になっています。

ただ民法の問題は長文と思考を要する問題が支流になっていることもあり、「学生時代から文章を読むのが苦手」という人は早い時期から民法の勉強を進めて行くのが望ましいでしょう。

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民法は、行政法の次に大事な科目。民法の割合って?

民法は行政法の次にウェイトが重いと言いましたので、点数配分を説明します。

民法は、重要だから点数を落としたら合格は厳しいとよく聞きますが・・・点数の配分がどのぐらいか知らない受験生も多くいます。問題を解いていく上で、点数配分を知っておくことは「何問までなら問題を落としても合格に影響がない」と判断できるようになるので重要です。

「民法の点数配分」

5肢択一→9問36点
記述式→2問40点
合計76点

76÷300=0.25333…になり民法は全体の25%占めています。ちなみに行政法は、112点なので全体の約30%強です。

【行政書士試験の合格基準点】
行政書士試験は次の要件を全て満たした場合に合格になります。
次の要件のいずれも満たした者を合格とします。

① 行政書士の業務に関し必要な法令等科目の得点が、満点の50パーセント以上である者(122点以上)

② 行政書士の業務に関連する一般知識等科目の得点が、満点の40パーセント以上である者(24点以上)
③ 試験全体の得点が、満点の60パーセント以上である者(180点以上)

「引用元:行政書士試験研究センターHP

民法と行政法の点数を合わせると186点になり、冒頭でお話しした法令科目の足切り点数122点を余裕で超えているのが分かりますね。

合格基準点を見ると、なんと行政法と民法が満点なら③全体の合格基準180点を超えてしまうのです。

合格基準点②の一般知識の足切りに気を付ける

しかし、ここで気をつけなければいけないのが合格基準点②に注意しなければいけません。

法令科目でどんなに高い点数を取り180点を超えたとしても基準点②を満たさなければ、不合格になってしまいます。

基準点②は、一般知識の科目で24点を取らなければいけないのです。①と②を合わせて③の180点を超えてはじめて行政書士試験に合格です。

極端な話、②を無事にクリアできれば、あとは行政法と民法だけで156点を取れば合格できてしまうのです。

これからも分かるように民法が重要なのが分かりますね。

行政法と民法だけでは危険!満点が取れない理由とは?

なんだ!一般知識の足切りをどうにかして、行政法と民法だけ勉強すればいいのか!すごい簡単だ。

こんな安易な考えは良くありません。

2科目を徹底的に勉強し、過去問や予想問題を完璧にしても、本試験で満点を取るのは至難の業だと思ってください。

試験には、40文字で解答させる記述式というのがあります。民法では2問出題され1問20点の計40点と高得点になっています。

この記述式は、採点方法が明確になっていません。

というと、どんなに模範解答に近い解答をしたとしても点数がもらえない場合があるということです。記述式で合格率を調整しているのでは?と言われているぐらいです。

私が合格した年にもそれらしき出来事もあったのです。私は茨城県で受験し、知人は千葉県で受験したのですが、記述式残して自己採点の結果162点と164点と記述式の結果次第で合格できるかの瀬戸際にいました。

共に、記述式の解答も見せ合いほぼ同じように書いていたのですが、結果的に私だけが合格し知人は落ちてしまったのです。点数は私が182点、知人は174点で知人の記述は10点しか貰えませんでした。

記述式の採点を操作されている証拠はありませんが、このような結果も出ています。

なので、民法と行政法だけの勉強で合格を目指すことは非常に危険ですね。点数のウェイトが重いというだけで・・・他の科目を勉強せずに試験に臨むのはリスクが高いでしょう。

民法の問題を解くコツは、図を書いてイメージすることが大切

現在、本試験で出題される民法の問題は、行政法のような条文を暗記しておけば解答できる形式的な問題ではなく、条文と重要判例を読み取り思考を伴う問題になっています。

例えば、重要判例の判決は○○となっていたから、この問題は重要判例に照らし△△の判決になるだろう。と深読み(思考)しなければ解けない問題です。

思考を要する問題に対応するため、勉強するときのコツがあります。

民法の問題文は、事例形式で出題されることが多いです。例えば、「Aさんが~Bさんに対して~」ような形式になっています。

コツとして必ずその状況を図に書いて、頭の中で問題文の状況を明確にイメージすることが大切です。

例えば、Aさんの土地に、BさんがAさんの土地を借りて家を建てました。Bさんは、Aさんに毎月賃料5万円を払うことになりました。・・・このような事例があるとしたら図で書くと。


図はこのぐらい簡単で構いません。時間を掛けず、かつ問題文の状況が分かれば問題ありません

図を書くことによって「難しい問題文が簡略化できる」「常識的に考えて内容がおかしい」など多くの情報が読み取れるようになります。

中には、図を書かず頭の中だけで状況をイメージする人がいますが、必ずといっていいほど失敗します。5肢すべて似たような事例の問題が出題され、どれも同じに思え何度も繰り返し問題文を読むハメに。そればかりか、最後は図を書くことになり、結局無駄な時間ばかり過ぎていくことになります。

常に図を書く癖を付け、素早く問題文の状況を把握し適用する条文と判例を照らし合わせていくことが、民法の問題を素早く安全に解くコツになります。

民法の攻略ポイント。早期開始が重要

民法は早い時期から勉強を始めることが克服するポイントになります。

行政法などの他の科目と違い暗記で対応できる科目ではなく、じっくり時間を掛けて問題を解き理解していくことが必要になるからです。

暗記で対応できるなら、一夜漬けででも可能ですが、そもそも民法の勉強範囲は膨大であり、条文だけでも1000条超え。

そんな民法を数週間程度の勉強で、乗り切るのは不可能と思った方がいいでしょう。

条文と判例の理解が絶対に必要であり、完璧に理解するには1年以上の歳月が必要になると言われています。

ですので、早い時期から勉強をスタートし、テキストと条文、判例の理解に努め数多くの問題に触れ慣れておくことが重要です。

民法のスタートは憲法が終わったらすぐに取り掛かる

早い時期とは、憲法の勉強が終わったら民法の勉強に取り掛かるのがいいでしょう。絶対にやってはいけないことは民法を最後の勉強科目にすることです。

試験日に近づくに連れ、記述式対策や暗記の対応に追われ1つの科目にじっくりと勉強する時間が無くなるからです。

民法で出題される問題は思考を要する問題と長文問題がメインです。行政法で出題されやすいひっかけ問題が少くないです。

というのも、民法は膨大な量の勉強範囲と、深く勉強すればするほど底なし沼のような内容になっており、行政書士試験程度で勉強するレベルでは太刀打ちできない難易度の高い問題も作ろうと思えば簡単にできてしまうのです。

なので、出題する側もそのことを分かっているので、ひっかけ問題はなるべく作らないのかもしれませんね。

まとめ

民法は、行政法の次に点数の割合が多いので重要です。2科目の勉強だけでも、法令科目の基準点数を超えることは可能だがそれは避けるべきであり、まんべんなく点数を取ることが合格するために必要です。

出題される問題は、思考と長文を要する問題が多く、内容の状況を把握するために簡単な図を書くようにする。問題文が伝えたいことを素早く読み取り適用する条文と判例に照らし合わせていくことが、民法の問題を素早く正確に解くコツです。

民法は、勉強する範囲も膨大であり、かつ出題される問題に慣れるには、数多くの問題を触れ解くしかありません。なので、早い時期から勉強を開始することが望ましく、時間を掛けて理解するのがいいでしょう。

ただし、民法は勉強すればするほど、内容が深くなり底なし沼にハマります。受験生の中には、民法の専門書を読んで学習してしまい時間だけが過ぎてしまう人も。

専門書は、実務を始めたら知識を蓄えるために必要ですが、試験勉強では一切必要ありません。

そこで、民法の土台となる基礎知識を作るためにおすすめなのが、「伊藤真の入門シリーズ」の民法入門です。

受験時代にこの民法入門を読んで、基礎知識を付けました。現在でも大切に本棚にしまってあります。

この本のページ数は179ページ程度であり、3日間もあれば読めてしまうので、多くの時間も取られずしっかりとした知識が身に付けられるのでいいですね。

今回は、これで以上です。

民法は、あまり深入りしない勉強を心掛けて頑張ってくださいね。また次回お会いしましょう。

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昌克石塚
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